一貫性を持つ――相手に矛盾していると思われてはいけない

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人は一貫性を保ちたがります

から相手の言い分が矛盾していると感じたとき、拒否の反応を示します。

 

拒否するということは、言い分を聞き入れないということです。

 

一貫性を保とうとするのは人間の本能としてです。

 

信念とも言えます。

 

ぶれず価値観を貫く様です。

 

一貫性は人生のなかで出くわす分れ道で、決断をするために正しい方向へと導いてくれるものです。

 

過去に経験したこと、そして習得した価値基準。感じたことがある感情。認識。選択肢をせまられたとき、こういった経験があるからこそ自分の判断に自信を持つことができ、選ぶことができます。

 

経験によって得られた情報を正しいものと認識して、一貫性を持つようになります。

 

そして一貫性を守ろうとします。

 

自分の信念を守ろうとします。

 

「自分はこう思われているだろう」という社会的なイメージを人前で守ろうとします。自分の思考、行動が破綻しないように調和を取ろうとします。

 

ですがこの一貫性は人によって様々・・・というわけでもないと思います。

 

どんな人でも子供の頃、義務教育を受けて同じような価値観を持っています。

 

「常識」というものを学校という集団生活で身に付けます。「挨拶しないと怒られる」とか「遅刻はいけないこと」など。多くの人が共有している認識です。(あなたは社会に出て、毎日会社に遅刻して出社しようとはしませんよね・・・?遅刻しないように行動するはずです)

 

日本の常識というものは、日本という社会で適応するために必要なものです。適応できないと社会からはみ出してしまいます。常識はそこで生活するために欠いてはいけないものです。

 

小さい頃から周囲の人たちと接して学んでいく感覚に、人それぞれの違いはそれほど差はありません。

 

面白いと感じること、間違っていると感じることなどに、たいして違いはないはずです。楽しいことには「楽しい」と感じてその一貫性を保ちます。

 

矛盾していると共感できない

趣味などは個人の自由です。

 

自由だから他人とその面白さを共有しにくくなります。

 

まだ、その人にとって常識になっていないものだから価値が伝わりずらいのです。

 

良いものなのか、悪いものなのか、経験したことがないために価値を判断できないのです。「面白くなさそう・・・」と今持っている価値から判断しても、本当の善し悪しは結局、体験してみないとわからないものです。

 

「やってみると面白かった」ということはいくらでもあるでしょう。

 

それに本を読んだり、経験談を聞かされることで「疑似体験」が可能です。話し方が上手ですと経験したことが無い物事にも頭でイメージすることができて「やってみたい!」と思ってもらうこともできるでしょう。

 

「あのレストランのメニューはおいしい。また行きたい」ということを具体的に話せば「おいしいのなら行きたい」と一貫性のある態度を示すことができます。

 

しかし、

 

「あのレストランのメニューはまずかった。また行きたい」と言われたら混乱しませんか?「なに言いたいのだろう?」と思わないでしょうか?

 

「まずいのに行きたい」というのは理解しずらいです。常識的に考えて、それが良いこととは思えないのではないでしょうか?

 

趣味の話のように「わからない(判断できない)」ではなく、「行きたくない(悪いこと)」と認識しないでしょうか。

 

話し手がいいと思うことを話しても、聞き手が悪いことと認識すると共感は生まれません。話し手と聞き手の常識が衝突しているのです。

 

矛盾が生まれます。

 

原因が常識の食い違いです。

 

共有しているであろう一貫性がないのです。共感できないのは相手が「悪し」と思っていることを「善し」と言っているからです。

 

相手がまったく納得をしていない。

 

そんなときは一貫性のない話をしているのかもしれません。

 

違和感を感じると相手の返事は常に「NO」です。

 

首を縦には振ってくれません。

 

どうして一貫性のない話になってしまうのか?それは話していることが実は自分でも「よくわかっていない」のかもしれません。

 

例えば職場でだれかに仕事内容を説明するとき。仕事内容がどんな意味があるのか。よくわかっていないのに説明しようとするのは穴だらけの理論を言っているのと同じです。

 

「なんの意味があるんですか?」と一言質問されただけで破綻してしまいます。

 

よくわからない、意味を理解していないことを話すると一貫性のない内容になってしまいます。相手にとっては支離滅裂していると受け取るのです。

 

一貫性の利用

テレビ番組で収録現場にお客さんがいないのに、効果音で「笑い声」が入っているのは見ている人に面白いと思ってもらうためのものです。これも一貫性が利用されています。

 

人は「似た集団」「憧れの集団」に属したがります。そして「自分も集団に関係ある人物になりたい」と思うものです。

 

テレビに出ている人というのは「憧れの集団」です。バラエティ番組で笑いの効果音が利用されているのは「テレビに出ている人たちとの一貫性を保ちたい」と見ている人が考えるからです。そして面白いと感じる。

 

一貫性を持つことは気持ちのいいことで、それを手放すということは様々な恩恵を手放すということです。

 

人は一貫性を保とうとします。

 

見知らぬ人がいたとします。まったく面識がない相手。そんな相手であっても自分と似ていると感じたならば一貫性を保とうとするのです。初対面であってもです。

 

相手の趣味、習慣、価値観。いたるところに一貫性を持っているものです。その一貫性がなんなのかを知ることができれば相手の興味を引く話し方ができるようになります。

 

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